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松山千春
2017/08/25（金)
さて、８月２２日付毎日新聞に、歌手の松山千春が、全日空機の出発が遅れたため、乗客のために、代表曲「大空と大地の中で」を歌ったという記事が載っていました。同社の広報担当者は、「松山さんの厚意に感謝したい。」と言い、松山氏本人は、「みんなの気持ちを考えたら、何とかしなきゃ、みたいな。機長さんも、よく許してくれたなあ。」と話していたということです。賛否はあるかもしれませんが、私は、素直に、思いやりのある人なんだなあと思いました。
人の価値は、「まず、その場その場で、優しい言動をしようと思いつくかどうか」、さらに、「その思い付いた言動を、実際に言葉や行動に表すことができるかどうか」だと思います。そして、松山氏が「みんなの気持ちを考えたら…」という、人の気持ちを常に考えることは、とても尊いことだと思いました。また、マニュアルにないとか、規定上できないなどと言わなかった、会社の対応も「あっぱれ！」でした。
「無功徳」という言葉があります。「善行に見返りなど求めない。」という意味です。松山氏は、「こんな良い行いをした。」とアピールをすることはないでしょう。こんな報道をされることとは思ってもみなかったでしょう。お礼の言葉など返ってこなくても、「良い行い」を無心に行動できる人が、本当の素晴らしい人なのでしょう。もともとファンではありましたが、もっともっと彼を好きになりました。
